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日々の暮らし

息子が決めた高校の中退 その時親が取った行動

 

『この子には幸せな人生を送ってほしい』 

 

親なら誰しもが思う切実な思いです。

 

その息子が、「高校中退する」と言ってきたとき

 

父親である私は頭の中が大混乱の中、

 

「お前が決めたのか そうか」 とだけ言ったのです。

 

心の中は 

 

『バカヤロウ』 『お前何考えてんだ』 『せっかく入れたのに』 『少しは辛抱しろ』 『学費返せ』  

 

 

もう、吐きそうになってました。

 

でもその一言しか言わず・・・

 

とにかく息子の考えをちゃんと聞く姿勢を持ちました。

 

その後も行動を否定せず、応援し続けました。

 

 

 

そして一年後

 

息子自ら 「もう一度あの高校に入学したい」 と言い出して

 

そんな逆転劇が起こるまで、一体何があったのか

 

親としてどう接したのか

 

再入学するまでの実体験をお話しします。

 

息子が高校を中退してから親に出来る事とは

 

自分の頭が混乱している間は何も話さない方が良いと思いました。

 

なので、肯定も否定もしない 言葉

 

「お前が決めたのか そうか」 しか言わなかったんです。

 

 

もちろん正解なんてわかりません。

 

そもそも頭の中が大混乱しているのですから。

 

分っているのは、

 

『このままでは息子は人生で苦労するだろう』 という事。

 

 

余程の才能やチャンスに恵まれでもしない限り

 

最低でも高卒の資格くらいは持ってないと辛い思いをする

 

そんな、一般的な考えで親をやっていました。

 

 

実は母親はもう少し前に聞いていたようで、

 

私が烈火のごとく怒ると思って言い出せなかったようです。

 

 

高校生はまだまだ世間知らずですし

 

やっぱり子供です。

 

でも、全くの子供ではないんですよね。

 

自分の考えがあって、その考えで行動したいと思い始めてます。

 

その行動が、自分の人生にどのくらいの影響を与えるのかまでは

 

分らないところが子供なのですが・・・

 

 

ですから、

 

頭から否定したり、

 

親の考えを押し付け (たとえそれが100%正しくても ) たり、

 

息子の考えをまともには聴いてないような印象を与えたり、

 

子供扱いしてはいけないんですね。

 

 

むしろ

 

話してくれることをよ~く聞いてあげて

 

 (何かをしている時でも手を止めて
  息子の方に向きを変えて聞きました)

 

まずは、息子の考えを受け入れました。

 

その上で、子供にではなく

 

会社の同僚に話すように私の意見を言いました。

 

それが真逆の方向であっても、

 

「昔と今は時代も流行りも考え方も違ってきているから

 

 お前が思う事の方が正解かも知れないね。」

 

そういって応援しました。

 

後押ししました。

 

 

辛かったです。

 

責任取れないかもしれないと何度も思いました。

 

 

でも、それが親に出来る事ではないかと思ったんです。

 

そして、最後どうにもならなくなった時に助けて上げられればいいと。

 

 

そんな態度、以前の私ではとても取れませんでした。

 

すぐに怒って親の考えを押し付けようとしていた人なんです。

 

そして、私と息子の関係は、実は最悪だったんです。

 

 

そんな私を変えてくれて、親子関係も良好に変わった原因は、

 

実は、この息子の言葉だったんです。

 

親らしくなれたのは高校中退を決意した息子との会話だった

 

私は短気なうえに頭も悪いので

 

思ったことや、こうして欲しい と考えた事を

 

ストレートに言ってしまうんです。

 

 

それは息子にとっては苦痛で、

 

何も理解してもらえない、いなくてもいい親 でしかなかったようです。

 

とにかく親子としての楽しい会話なんてありませんでした。

 

私には何も相談しなくなってました。

 

 

それではいけないと、小うるさいことは極力言わず、

 

とにかくそっとしておくようにしました。

 

特に息子の行動を否定するような言葉は

 

絶対に口にしないようにしてました。

 

 

私の性格からすると、

 

忍耐 忍耐 忍耐 忍耐  でした。

 

 

 

いつも生返事を返してくるのがやっとだつた息子が

 

ある晩、私の部屋を覗きながら、

 

好きなサッカーで使うグローブ (キーパー用)

 

を見せに来たんです。

 

 

「珍しいこともあるもんだ」

 

部屋に来た息子を私は笑顔で迎え

 

ひとしきりグローブの話を聞いた後で

 

「もっとよく見せてよ」

 

「手にはめてみてもいい ?」

 

と、聞いてみました。

 

息子はにっこり笑って

 

「いいよ」 って言いました。

 

 

息子の大好きなサッカーの話を夜の夜中に1時間ほどしたら

 

息子が入り口を大きく開けて部屋の中に入ってきました。

 

つまり、1時間も息子は私の部屋の入り口で

 

中には入らず話をしていたんです。

 

しばらく私の様子を伺っていたんですね。

 

 

そして部屋の奥に息子が座り、

 

今までの私に対する思いや怒り、

 

父親としてどうあってほしかったかなどを

 

話してくれたんです

 

 

私は、またとない機会と喜び

 

一生懸命に息子の話を聞きました。

 

耳に痛い内容もありましたが、

 

話が途切れるまで何も言わず

 

真剣に聞き入りました。

 

 

そして、それはパパが悪かったね とか

 

あの時のパパの気持ちはね とか

 

言い方が下手すぎて嫌な思いさせてたんだね とか

 

感じた事を素直に話しました。

 

息子の今までの私へのストレスを

 

癒すとが出来ればと言う思い いっぱいで、

 

息子と接しました。

 

 

いつの間にか、明け方の5時を回っていました。

 

 

それからは毎日のように私に話しかけてきました。

 

私は、私の悪い癖が出ないように注意しながら

 

息子の話に耳を傾け、成長したことを喜んであげました。

 

 

 

息子は、小さい頃からたいがいの事はそつなく上手にこなします。

 

そういう意味ではとても器用なのですが、

 

いかんせん何事も長続きしないんです。

 

なので高校も続きませんでしたし、

 

アルバイトも長続きしないだろうと思っていました。

 

 

ですから、

 

「世の中にどんな仕事があるのか見てくればいい、

 

 何回アルバイトを変わってもいいから」

 

と、言いました。

 

 

「職場にも迷惑がかかるから、一つのところに長く勤めろ」 とは

 

言わなかったんです。

 

 

 

案の定、続いても3か月。 いくつものアルバイトをしていました。

 

掛け持ちの時もありましたし、その仕事だけの時期もありましたが、

 

すべてが短期間でした。

 

 

私は最初に 何回アルバイトを変わってもいいから と

 

言ってあるので叱ったりしませんでした。

 

 

むしろ、今度の職場はどんな雰囲気か ?

 

人間関係はどうなの ?

 

あそこを辞めた理由は何だったの ?

 

などと聞くことに専念しました。

 

 

そんな日々が続いたある日、

 

息子が言ってきたんです。

 

 

「パパ、また高校に行きたい」

 

息子は同じ高校への再入学を決意した

 

通信制の高校の事も

 

定時制の高校がある事も知ったうえで、

 

「辞めた〇〇高校に行きたい」と言ってきたんです。

 

 

今から再入学できたとして

 

2年先輩の3年生は、かつての同窓生です。

 

入学すれば、クラスにいるのはみんな二歳年下です。

 

「本気か ? 」

 

 

息子は既に、卒業した中学校に行って、

 

先生に事情を話して必要な手続きや書類を用意してもらってました。

 

 

「こりゃぁ、本気だ」

 

 

昨年の正月明けに中退するという話を切り出されてちょうど一年

 

このタイミングから入学試験を受けるのか

 

 

息子の決意を失望に変えない事と

 

自分で考えを修正できていることへの喜びで

 

頭がぐるぐる回っていました。

 

 

息子いわく、

 

・アルバイトでいろんな人と話したり
 いろんな仕事をしたり
 社会人サッカークラブに入って、大人たちと話して
 たくさん見えてきたことがあるんだ

 

・高校の時は視野が狭すぎたよ

 

・誰の言う事も耳に入らなかった

 

・高校の卒業資格がいかに大切かわかったよ

 

・高校生って恵まれていたんだね

 

・学校辞めても居場所が無かった

 

・同じように辞めた友達もいたけど
一緒に居たいとは思えなかった

 

 

『親ばか』 かもしれませんが、

 

無理やり高校生を続けさせていても

 

こんなことは学べなかったと思うんです。

 

 

お陰様で、入試は無事に合格。

 

 

一年間遠回りをしましたが、

 

息子の言葉で私も変わらせてもらって

 

社会人サッカークラブの人たちや

 

アルバイト先の人たちにも恵まれました。

 

 

親としてもうるさいことを言うのをガマンし

 

息子の行動や考えを否定せず

 

自分で考えさせて

 

忍耐して見守る事で、

 

息子はしっかり成長していました。

 

 

葛藤の毎日でしたけど、

 

結果として信じてあげることができたのが

 

良かったかなと感じています。

 

 

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