マウスピースは音の入口です。
楽器の音は入口ですべてが決まると言っても過言ではありません。
サックスそのものは、このマウスピースで作られた音を
音程を変えたりしながら大きな音にして
外に出しているだけなんです。
マウスピースをいくつも置いてあって
試奏させてくれるお店に行って自分で吹いてみましょう。
マウスピースで何が変わるの ?
吹きやすさ、吹きにくさが変わります
マウスピースの中に息を吹き込む際の
抵抗が変わります。
ですので、あなたが吹き慣れたいつものリードを持参してください。
楽に息が入るほうが吹きやすいという人もいれば、
ある程度の抵抗感がないと、上手く吹けないという人もいます。
その感覚は人によって違うので、ぜひ吹き比べてから買うようにしましょう。
また、低音域が出やすかったり、反対に低音域が出やすいマウスピースもあります。
抵抗の大きいマウスピースは、初心者には疲れやすくなります。
音色が変わります
明るい音 暗い音 おとなしい音 やかましい音
滑らかな音 枯れたような音 ジャズっぽい音 クラシックっぽい音
サックス専門のお店に行けなくても、専門店のホームページを見れば、
マウスピースの細かい解説が載っていますよ。
ただし、その解説はそこの店員さんの主観が多いに入っている場合もありますので参考にしながら、複数のお店のコメントも見てみることをお勧めします。
そもそも人の感覚がものをいう音色を言葉で表現することには限界がありますし、信ぴょう性もほどほどかと思われます。
あなたご自身の感覚を信じて前に進んでいきましょう。
モチベーションが変わります
サックスを買ったら必ずマウスピースが付いてきます。
ですが付属されているマウスピースは、おまけと考えたほうがいいです。
お店で売られているマウスピースを
お金を出して買ってくると、
いよいよ本格的にサックスを吹くという、
いっちょ前に近づいたような気持ちになれます。
もっともセルマーやヤナギサワの付属マウスピースは
普通に1万円以上で売られているものが付いてきます。
とてもいいモノです。
セルマーの付属マウスピースは、プロが使用しているのと同じ型番です。
ヤマハのカスタムシリーズにもいいマウスピースが付いてきますが、私はあまりいいとは思えませんでした。
もちろん、カスタムシリーズ以外のサックスに付属して来るマウスピースに比べると
材質も作りも格段に違うのは分かるのですが、それで吹き続けているという話は聞きません。
カスタムシリーズのサックスは、普通にプロ奏者が使っている というのが理由かも。
プロが付属品を使うわけないですからね。
マウスピースはどこで買うの ?
都心近くに住んでおられるなら、水道橋や新大久保かいわいに出かけてみることをお勧めします。
外国からわざわざサックスを買うために新大久保へやってくる外人がたくさんいます。
大阪や名古屋、博多のことは知りませんのであしからず。
ご存知のように、サックスはメーカーだけでもたくさんありますよね。
そしてそれぞれのメーカーが幾つもの種類を出しています。
それらを取りそろえるだけでも大変な事かと思いますが、
大久保や水道橋の楽器屋さんは、それらの種類のサックスを数本ずつ在庫で持っています。
同じようにマウスピースも数個ずつ在庫を置いてます。
と言うことは、同じものをいくつも出してもらって、吹き比べてから気に入ったものを買うことが出来るということです。
自分じゃ分からないと言えばそれまでですが、自分なりに納得して買えるのは喜ぶべきことです。
地方に住んでいて、複数のマウスピース (同じ型番でも吹き比べられるよう複数置いている) を扱っているお店が近くに無い場合は、ネット通販で買うしかありません。
ネットでの通販だと、実際に吹き比べることが出来ないので心配ではあります。
同じメーカーの同じブランドの同じ型番でも一つ一つ違います。
低音から高音までよく鳴るものもあれば、高音が出しにくいものもあります。
サックスの専門店であれば、定期的に『プロの選定品』を売り出していますので、
そのタイミングを逃さずに購入すれば、素人が「いい感じ」で買うよりよっぽどいいものが手に入ります。
この選定品は、クラシック向けの物もあれば、ジャズやポップス向けの物も含め
いろいろな種類を選定してもらっていますので、欲しいブランドのマウスピースもきっと売られることと思います。
マウスピースはたくさんありすぎて分からない
まず、大きく分けるとクラシック向きとジャズ向きに分けられます。
そして材質では、ハードラバーと呼ばれるエボナイト製のものと、
メタルと呼ばれる金属製のものとに分けられます。
初心者に吹きやすいのはクラシック向けでハードラバーのマウスピースです。
理由は、『開き』と言って、息を吹き込む部分が比較的狭いからです。
狭いと息が通らないから吹きづらい・・・と思うでしょうが、
開きが狭いほうが、リードを振動させやすいんです。
それは、弱い息でも鳴らせることを意味しますよ。
そして、クラシック向きは、ハードラバーです。
カタログで黒いプラスチックに見えるタイプです。
『セルマー S90-180』これは、プロも使っていますが、
あまりの吹きやすさに衝撃を受けるほどです。
「今まで使っていたのは何だったんだ ! 」 それほどです。
このマウスピースは、1つは持っていてもいいかと思います。
おとなしい音ですが、実はあらゆるジャンルに使えるものです。
美しい音色を出せるマウスピースです。
ジャズ用で有名なものだと『メイヤー』です。
チャーリーパーカーや渡辺貞夫さんも『メイヤー』です。
よく耳にする、ジャズサックスの音 です。
金属製は開きが広く、たくさんの息を必要とします。
派手でやかまし気な音が出ますし、大きな音を出すことが出来ます。
かなり吹きやすいメタルのマウスピースだと、
『ヤナギサワ メタル』がお勧めです。
とても吹きやすいマウスピースです。
ぜひぜひ、自分のお気に入りのマウスピースを手にしてくださいね。
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