介護士は大変って本当? 営業職から転職した私が経験した現場

『老い』と『介護』

私が感じたことで恐縮ですが、以前の営業職のほうがずっと大変でした。

介護の世界で実際に働いてみて、どんなことが大変と思うのかを取り上げてみますね。

体に障がいをお持ちの方 認知機能に低下がみられる方

この様な方々が一人で出来なくなってしまったことの、ほぼすべてを補う役目を持つのが介護職です。

もちろんそんなのは無理なことですが、できうる限り生活に支障が無いようにお手伝いさせていただくわけです。

介護士が大変だと感じる実際の仕事内容

そんなわけですので、結構体力を使うこともあるのです。

私の感覚によるところ『大』ですが、大変な順に書いてみます。

一日で一番頻度が高い『排泄介助』

ごくごく普通に排便が一日か一日おきに1回、排尿は人によって差はありますが、一日に3回~15回 

ご自分で意思を伝えてくれる方ならいいのですが、その感覚がなくなってい方も多く、こちらで時間で管理したりその方の様子で「んっ? トイレか? 」と気づいてあげなければなりません。

そのタイミングを誤ると、失禁 ということになり、下着やズボン椅子の座布団までを洗濯することになります。

ご自分でトイレに行き、ご自分で用を足せる方

車いすで自走でき、トイレでは車いすから便座に(移乗)座るのに介助が必要な方

車いすを動かせず、トイレでも立つことが困難な方は、居室内で横になってもらっておむつの交換となります。

車いすから便座へ、便座から車いすへ この時に脱がせたり着せたりが発生しますよね。

また、汚れた部分を拭いてあげるのもこちらの仕事となります。

その間、備え付けのバーに掴まって立っていてくれる方はまだいいのですが、掴まり立ちも怪しい方だと、こちらで体を貼って支えながらの衣服の脱着となります。

もちろん店頭軟化したら大変な事故につながりますので細心の注意をしながら行うことになります。

これをその施設の利用者様の人数分やります。

その日のシフトで組んだスタッフと協力して行うことになります。

次に体力を使うのは『入浴介助』です

トイレと同じで衣服の脱着 

濡れたタイルで(お互いが)足を滑らさないように注意も必要になります。

車いすから浴槽への移乗もトイレ同様体力を使います。

施設によっては機械浴と言って、より安全に力を必要としないで済む設備を備えているところもありますが、それでもその装置へ移乗させるのは必要です。

人によって快適な温度は違いますので、ぬる過ぎず熱過ぎず浴室内での急な室温変化にも注意が必要です。

話し相手

これは体力は使いません。

体力と言うよりは、精神力です。

高齢、特に認知症の方となると同じことを一日に何十回も言います。

聞き流して「ふんふん へぇ~ そうなんですか」と言っていればいいような話ならいいのですが、たいがいは質問です。

これには応えなければなりません。

きほん、介護士は何かしら仕事をしています。

そんな中、何十回も同じことに応えなければならないのは、かなり苦痛です。

つい、「さっきも言ったけど・・・」と言う言葉が出そうになります。

しかも認知症の方は質問に応えても、質問したことも応えてもらったことも、その場で忘れます。

忘れるからまた聞いてくるんですけどね。

人間関係

これにやられる人は多いようです。

もちろん、スタッフ同士の人間関係です。

私は営業職をはじめ様々な業界で、様々な仕事を受け持ってきましたが、介護の現場程人間関係で悩む人が多い現場は初めてです。

思うに、皆さんストレスが溜まってらっしゃるのではないでしょうか。

介護の仕事を選択するくらいですから、皆さん 根はいい人のはずです。

確かに一人一人と話してみといい人たちなんですよ !

それが誰かの悪口を言いだすとだんだんエスカレートしていって、そんなことをストレスのはけ口にしてしまいがちなほど、溜まる人には溜まるようです。

他には

他にも食事の介助とか掃除洗濯、布団干し などなど、およそ人が生活するうえで必要なことは全て仕事の対象となります。

介護士の性格にも大変だと感じる仕事の違いは出てくるでしょうね。

介護士の仕事ってほかの業界より大変なの ?

私、そうは思えないんです。

例えば、私が長年やってきた営業

営業と言っても色々なタイプはありますが、

まずお客さんを探し回る

そのお客さんに品物なりサービスなりを買ってもらう

代金の請求

入金の確認

入金が遅れれば、交渉に行く

それでも計画の売り上げに達してなれば怒られて

いつまでにいくら売り上げてくるのか、その根拠を示せとか

毎日毎日売り上げで追及されます。

目途が立ってなければ夢にまで出てきます。

何時になっても帰れない時もありました。

定時で帰るなんて、とんでもないことでした。

営業ですので、残業代なんてありません。

でも、介護職に就いて驚いたのは

時間が来たら帰れることです。

家にいて眠っていても、うなされるほどのことなんてありません。

介護士が施設やその会社の売り上げをとやかく言われることはありません。

介護士に利用者を探して連れて来い なんて言われることはありません。

受け持っている利用者さん 目の前にいる利用者さんの

安全と健康、その時の気持ちに寄り添うことに努めていれば

それ以上の要求をされることなんてありません。

腰が痛くなったり、ひざが痛くなったりはありますが、

その半分は、介護士が無理な姿勢で介助していることが原因です。

となると・・・

それでも本当に介護士の仕事が大変だって言える ?

これが私の本音です。

介護士の仕事は楽ではありませんし、気も使います。

うっかり転倒させたら、骨折の危険性大です。

食事の時に食べ物をのどに詰まらせることもあります。

とても見るに堪えられない程にひどくなった足の水虫に薬を塗ることもあります。

他の業界に無い『喜び』だってある

でも、利用者さんはにっこり笑って「ありがとう」と言ってくれます。

その時の「ありがとう」は、営業時代の「有難うございます」とは全然違った『心のある』「ありがとう」なんです。

大変かどうかは人それぞれ感じ方によるかと思いますが、返ってくる『喜び』は他の業界ではなかなか得られないものがありますよ。

その施設を辞めても、またほかの施設で介護の仕事に就く人が多いのも頷けます。

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